小さい頃から、私の家には、犬がいました。
まだ幼稚園だった頃、姉が、ダンボールに入って捨てられた
捨て犬を拾ってきて、飼いだしたのが、最初でした。

最初の犬は、ハリーという名前で、その頃好きだった本の『どろんこハリー』から
名づけられました。 真っ白な雑種で、今のSoftBankのお父さんにそっくりなメス犬でした。

ハリーは、私が中学の時に、フィラリアに煩い、亡くなってしまいました。
亡くなった時は、悲しくて泣き通しで、二度と犬は、飼わないと思いました。

それからまもなく、隣の家にリキという犬がやってきて、私は、毎日リキをなでに
となりの家に行っていました。

私は、犬が大好きなので、やっぱり飼いたくなったのですが、母が駄目といっていたので、
暫くは犬のいない何年間かの生活がありました。

その後、高校の同級生に犬を貰ってくれないかとの話があり、その犬を見に行って
みるとマルチーズとスピッツの雑種でしたが、丸々太って、それは、かわいいかわいい
赤ちゃんの子犬でした。 

母には、何も言わずに、黙って家に持って帰ってきてしまいました。

私は、自分のベッドの上で、その子犬と遊んでいると、母がすごい剣幕で2階まで
上がってきて、『犬もってきたんだって・・・うちでは、飼えないんだからね』と言いながら
私の部屋のドアを開け、その犬を見た瞬間

母は、さっきまでの声とは、異なる1オクターブ高い声で、
『あら〜 〜!! かわいい〜!! 』と見た瞬間に、その白い犬の虜です。

その白い犬は、きょんたと名づけ17年ちょっと生きました。
きょんたは、頭がよく、いつも私の部屋で、私の帰りを待っていてくれてとてもかわい犬でした。

きょんたとアルは、少し重なっています。 アルが2歳まで、きょんたと過ごしました。

アルの前に、きょんたと少し重なって飼っていたニコラスというシーズー犬とジュリアという
シーズー犬がいました。 ニコラスは、初めて飼ったシーズー犬です。

ニコラスは、私がスーパーで買い物をしている時に、首輪が抜けてしまい、私の後をスーパーまで
ついてきてしまったらしく スーパーで犬が入っているとの放送がかかり、私は、レジを済ませ
すぐ、受付まで迎えに行ったのですが、スーパーの人は、外に出しちゃいましたといい、受付で預かっていて
はくれませんでした。

外を探してもニコラスは、いませんでした。
私は、店長を呼び、せめて保健所に連絡するとか、その後の足取りがわかる手段を残す方法が何かなかったのかと
ただ外に出すなんて、酷すぎると怒りましたが、生鮮食品を扱うスーパーでは、そこまでの義務はないと
言われてしまい、私は、怒ってなくなく帰宅し、ずっとニコラスを探しましたが、見つかる事は、ありませんでした。

恐らく、誰かが連れて帰って、今でも幸せに暮らしていると信じています。

ジュリアは、一度、結婚をした時に、実家を出て、きょんたと離れてくらし、

結婚生活をしていたマンションで飼っていたシーズー犬です。

この子は、離婚直後、友人宅から帰る途中、歩道でジュリアと道を渡ろうと車がすくのを待っていた時に
急に歩道すれすれの所に、車が通り過ぎ、ジュリアの頭をかすったようです。

外傷は、なかったのですが、ジュリアの顔が見る見る変わっていき、体温は、未だ暖かいものの
ぐったりしてきました。 私は半狂乱になり、すぐGW中のやっている病院を探し、運びこんだのですが
病院の人に、もう死んでますと言われ、泣き崩れて、未だ体が暖かいから診て下さいと必死に頼み
一応、診てもらいましたが、体温は、どんどん冷めていき、ジュリアが動く事は、ありませんでした。

その時は、離婚とジュリアの死と重なり、生きて行くことがとても苦しく重く、辛い日々でした。

きょんたは、私の激しく動揺する姿もみんな見ていました。 
いつも、きょんたは、私をじっと慰めてくれる事が多く、私の事を一番理解しているのではないかと
勝手に思い込んでいました。 泣いている時もずーーっと傍にいてくれて、無言で慰めてくれるそんな犬でした。

そんなきょんたが亡くなったのは、04年の11月11日
ワン ワン ワン ワン 1(ワン)が4つも続く日でした。

アルは、きょんたと2年実家で亡くなる直前まで一緒に過ごしたので、
亡くなった後、暫くは、きょんたを家中探していました。

なんで、いないんだろう?と死んで、もういないということを受け止めるのに暫く時間
がかかったみたいです。 

アルは、きょンたが亡くなる前、必死に寝込んでいるきょんたのオムツを脱がせたり
きょんたの顔をずっと舐めたり、何か死を感じるものがあったのか、不思議な行動を暫く繰り返していました。
なんか、頑張れ死なないでと訴えていたようにも感じます。

だからきょんたを埋める時は、アルには、見せませんでした。 
アルは、きょんたが大好きだったから・・・

それから、アルも一匹で、6歳まで過ごしたのですが、友人の兄弟のワンコがじゃれ合う
姿を、じぃーーっと見ていた時に、アルも本当は、ああやって遊びたいんだろうなぁーと
感じました。仲間には、入れないから、私の横で遠くからじゃれ合う犬たちを見つめているだけ
きょんたがいた頃は、よく二匹で遊んでいたなぁと思いだし、ちょっと切なかったのを覚えています。

それで、アルが6歳の時に、ブライアンが我が家にやってきました。 アルは、不思議そうに小さい
ブライアンを見つめていました。 Welcomでは、なかったです。 戸惑っていました。

ブライアンは、アルに近付こうとするのですが、アルは、距離を保っていました。
そして、すぐに、ブライアンの後、元気いっぱいのサンディーがやってきて、
我が家は、いっきににぎやかになりました。 アルも徐々に2匹をうけいれ、今はBOSS的存在に・・・

アルとサンディーは、よくじゃれあって遊んでいます。 アルもとても楽しそうです。

ブライアンは、一人が好きみたいで、サンディーがちょっかいをよく出しますが、少し迷惑そうです。

こんな感じで、小さい頃から犬に触れ合ってきたので、私には、犬のいない生活は、もう考えられないんです。

犬に考えさせられ、和ませてもらい慰めてもらい、家族として、とてもありがたい貴重な存在です。

私が今まで犬からもらったたくさんの愛をまだ触れ合う事のできる犬たちに
時間の許す限り、最大限に愛情を与えながら生きて行きたい。  

                                                       
2010年 09月  MOMOKO

The Dog
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